一閑張って

 江戸時代から400年あまり日本の生活に根差している伝統工芸です。一貫張と表記されることもあります。基本的には竹や木組みのものに和紙を何層にも貼り重ね、上に柿渋や漆を塗って強度・防虫・耐水性を強化します。貧しい生活の中からうまれた 物を大切にする工芸技術です。そして時代と共にそれが少しづつ進化し、和紙だけではなく、絹・麻・綿などの自然素材の布も使用し釉も漆や柿渋だけではなく様々なものが用いられるようになり美術的な工芸作品となっていきました。

今提唱されているSDGsの考え方にも基づいている工芸品と言えるでしょう。